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2007年06月04日

スーパーアグリF1チーム・カナダGP プレビュー

インタビュー:アントニオ・クケレラ(23号車レースエンジニア)

Q:アントニオ、アンソニー・デビッドソンにとってモナコはドライブスルーペナルティも出されてしまい、フラストレーションのたまるレースになりましたが、SAF1チームにとっては明るい面も多く見られたと言っていましたね?

アントニオ・クケレラ: そのとおりだ。あのドライブスルーペナルティもシーズン初めから続けてきたいいパフォーマンスの影みたいなものだと思う。アンソニーは開幕戦からコンペティティブで、とてもいい速さを見せてくれているし、これまで経験したことのなかったレースや予選の経験を積んでいっている。序盤の遠征レースの間にもアンソニーはレースごとに彼のポテンシャルを見せながら、それを結果に反映させ続けてきた。彼はこの5レースで自信をつけて、テストドライバーから今はもうレースドライバーに変わった。彼にとって、これからもっと学んでいく必要があるのは、混みあった状況でのドライビング、後ろからもっと速いマシンが来た時の対応、それからピットストップと、あとはレースセットアップに重点に置いたマシン開発といったところだろうか。アンソニーは急激な学習曲線を描いて、今、他のF1ドライバーたちと同じレベルで実力を発揮しはじめたところなんだ。

Q:実はモナコとジル・ビルヌーブサーキットはかなり似ていますね。両方ともストリートサーキットで、バリアがトラックと信じられないくらい近く、オーバーテイクできるところが少ない。カナダに役立てるために、モナコで何をどれくらい学びましたか?

AC: 確かにどちらのサーキットもグリップが低いから、ブリヂストン・ポテンザタイヤのかなり柔らかいタイヤを使うことになりそうだし、バリアがリスクを冒す機会を制限することも同じだ。しかし、その反面、マシンのセットアップは全く違う。カナダはローダウンフォースのサーキットで、平均速度はとても高く、ドラッグとパワーが大切になってくるけれど、モナコではこのようなことは関係なかった。ただ、どちらのサーキットでもブレーキという部分ではとても大変だ。モナコはブレーキの温度、そしてカナダでは強力なブレーキングパワーが必要になるからね。

Q:モントリオールのセットアップと戦略についてはどう考えていますか?

AC: セットアップに関しては、エアロパーツの仕様が異なるから全く違う。しかし、モントリオールのサーキットではマシンの回頭性のよさとブレーキの安定性が必要だ。モントリオールではいろいろなところで縁石を使うから、この状況に合わせたセットアップが必要になるんだ。初日のグリップの低いトラックで、レースウィークエンドの最初から最後までの状況に合わせたマシンバランスを確認する作業を行う。戦略という点では、オーバーテイクは確かに難しいが、不可能ではない。他のすべてのチームがポジションを守るために1ストップ戦略を選択するとは思えず、2ストップのチームも出てくるだろう。モントリオールでは燃料の重さによる影響が低い上に、ピットレーンも短く、それにタイヤによるタイムダウンは大きい。これらはチームがレース戦略を決めるのに最も大切なファクターだ。エンジンとブレーキにも大きい負担があるが、グリップに関してはモナコほど大変ではないので、ラップタイムに与える影響はカナダでは普通のレベルに戻ると思う。このサーキットはラップごとのコーナリングフォースが各サーキットの中でも一番低いところのひとつだからだ。

Q:レースに戻ってくるにあたり、アンソニーはどうですか? そして、あなたは彼とどう関係を作り上げていますか?

AC: 彼は精神的にポジティブになっていると思う。というのも、みんなが彼をレースドライバーだと見なすに値するだけ速いからだ。テストドライバーを5年間務めたあとで、考え方を“レースモード”に変えるのはやさしいことじゃない。僕たちの絆はレースごとに強くなっていると思う。そして、僕たちはお互いの理解を深め続けている。彼は僕が何を聞きたいか、僕は彼に何が必要かが、お互いにいつもわかっている。今は僕たちの適応性に自信を持っているし、いいチームワークができている。アンソニーは他のエンジニアや、23号車のクルーたちともいい仕事をしているし、これは今後もシーズンを通して大きな強みになると思う。

Q:今後についてですが、SUPER AGURI F1 TEAMの23号車はどんなパフォーマンスをすると思いますか?

AC: SAF1チームは最初の5レースで予想以上の成果を出せたと思う。バルセロナでの初めてのチャンピオンシップポイント獲得は明らかに僕らの努力の結果だった。しかし、僕は23号車が当然目標にしているポイント獲得を楽しみにしているし、それがアンソニーとすべてのクルーによって、まもなく実現されるだろうということも信じている。

1 June 2007
Leafield, UK


スーパーアグリF1チームプレスリリースより

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